PHP 公式サイト から PHP のソースファイルをダウンロードしてインストールを行います。
PHP のインストールと実行には libxml2 が必要です。
また PostgreSQL や MySQL といったデーターベースサーバーとの連携を有効にするためには PostgreSQL、MySQL が必要です。
PHP を使った CMS や BLOG システムでよく利用される GD ライブラリ（画像を動的に生成する機能）を有効にします。
このためには zlib と libpng が必要です。
インストールを行う PHP のバージョンは 5.2.0 です。

PHP のダウンロードとインストール

PHP のインストールと実行には libxml2 が必要です。
ソースファイルを使ったインストール方法は libxml2 のインストール を参照してください。
apt-get を使って libxml2 をインストールする場合は以下のように実行します。
このとき zlib もインストールされます。

# apt-get install libxml2-dev

PostgreSQL との連携を有効にするためには PostgreSQL のインストール が完了している必要があります。
また MySQL との連携を有効にするためには MySQL のインストール が完了している必要があります。

GD ライブラリを有効にするためには zlib と libpng が必要です。
ソースファイルを使ったインストール方法は zlib のインストール と libpng のインストール を参照してください。
apt-get を使って zlib と libpng をインストールする場合は以下のように実行します。
apt-get を使って libxml2 をインストールした場合 zlib はすでにインストールされています。

# apt-get install zlib1g-dev libpng-dev

PHP のソースファイルを PHP 公式サイト からウンロードしてコンパイル、インストールを行います。

# wget -P /usr/local/src http://jp.php.net/distributions/php-5.2.0.tar.gz
# mkdir /usr/local/php-5.2.0
# cd /usr/local/src
# tar xzf php-5.2.0.tar.gz
# cd php-5.2.0
# ./configure --prefix=/usr/local/php-5.2.0 --enable-mbstring --with-apxs2=/usr/local/httpd/bin/apxs --with-pgsql=/usr/local/pgsql --with-mysql=/usr/local/mysql --with-gd --with-zlibApache 1.3 の場合は –with-apxs2 を –with-apxs に変更
# make
# make install

— configure オプションの解説

1. インストール先のディレクトリを設定します。
   • –prefix=/usr/local/php-5.2.0
2. マルチバイト文字を有効にします（マルチバイト文字列関数である mbstring 関数を有効にします）。
   • –enable-mbstring
3. Apache の動的モジュールとしてとして組み込む設定を行います。
   ※ Apache 1.3 の場合は –with-apxs2 を –with-apxs に変更します。
   • –with-apxs2=/usr/local/httpd/bin/apxs
4. MySQL データーベース、PostgreSQL データーベースとの連携を有効にします。
   • –with-pgsql=/usr/local/pgsql
   • –with-mysql=/usr/local/mysql
5. GDライブラリを有効します。
   • –with-gd
   • –with-zlib

PHP のディレクトリを /usr/local/php としてアクセスできるようにシンボリックリンクを作成します。

# ln -sfn /usr/local/php-5.2.0 /usr/local/php