PostgreSQL 管理ユーザーの環境設定を行い PostgreSQL プログラムを共有ライブラリへ登録します。
またデーターを実際に記録するための領域であるデーターベースクラスタを作成します。
最後に設定ファイルを使って PostgreSQL を起動するための最低限の設定を行います。
環境変数の設定
PostgreSQL 管理ユーザーである postgres ユーザーの環境変数を設定します。
厳密に言えばこの作業は必要ないのですが、PostgreSQL を使いやすくするために行います。
環境変数設定ファイル /home/postgres/.bash_profile を編集して以下の行を追加します。
PATH=/usr/local/pgsql/bin:$PATH
共有ライブラリへの登録
複数のプログラムが PostgreSQL の機能を利用できるようにするために共有ライブラリへ登録します。
共有ライブラリへ登録するためには /etc/ld.so.conf を編集して以下の行を追加します。
ldconfig コマンドを実行して共有ライブラリの読込先である /etc/ld.so.cache ファイルに変更内容を反映させます。
データーベースの初期化
データーの格納領域であるデーターベースクラスタを作成します。
この作業は initdb コマンドを使って行います。
この領域を事前に作成しておかないと PostgreSQL サーバーを起動することができません。
またこの作業は PostgreSQL をインストールした後に一度だけ行います。
$ initdb -E UNICODE --no-locale
$ exit
— initdb コマンドオプションの解説
- デフォルトのデーターベースの文字コードを指定します。
- -E UNICODE
- データーベースで日本語を使用する場合は指定します。
- –no-locale
PostgreSQL の設定
PostgreSQL の設定は postgresql.conf ファイルと pg_hba.conf ファイルを使って行います。
サーバーの実行時のリソースなどを設定するファイルである postgresql.conf ファイルを編集して以下の値を設定します。
# CONNECTIONS AND AUTHENTICATION
#—————————————————————————
# – Connection Settings –
listen_addresses = ‘*’TCP 接続(外部マシンからの接続)を許可
クライアントからのアクセスコントロールを設定するファイルである pg_hba.conf ファイルを編集して以下の行を追加します。
# “local” is for Unix domain socket connections only
local all all trust
# IPv4 local connections:
host all all 127.0.0.1/32 trust
# IPv6 local connections:
host all all ::1/128 trust
host all all 192.168.0.0/24 md5ローカルネットワークからの md5 認証接続を許可